生涯一放射線科医の日記

~昭和・平成・そして令和~

はてなブログの中の放射線科医のブログ

ブログを始めることにして、いろいろ調べた結果、非常に簡単だと言われているはてなブログにすることにした。

確かに簡単に始めることができた。

そこで、「はてなサイト内」で放射線科医、画像診断医で検索しどのような記事があるのか興味があった。

二つのブログを見つけた。

(その1)

そういえば、放射線学会で闘病の講演を聞いた記憶があることを思い出した。

堂々と名前を名乗り、自分の記録(個人情報)を公開しているなんてすごいことだと思う。ブログを読ませていただいて、重症喘息の子供時代、海外生活、酸素、車椅子での学生時代、すざましいとかいえない人生にもかかわらず、まったく落ち込まず、前に向いていく、そのハンデキャップをものともせず、東大理三、医学部にはいるとは、世の中にはすごい人がいるものだ。さらに、学生時代、そして研修医時代と東大総長表彰、世界最大の放射線学会、北米放射線学会での最高賞 Magna Cum Laude を受賞するなんて尋常ではない先生だ。これからの日本の放射線科を担う有望な若手の先生と思う。
ブログのタイトルのpassion(以前この名前の映画がありました。映画の主人公と重なるような・・)としか言えない人生と、もう一つの passion 家族、子供、放射線 医学へのpassionが人生を支えているのだと、すごい人です。

とある日、今では喘息も克服し絶好調、元気だったのが、CTで自分で自分の肺癌を診断する。それまで日々の診療で見てきた典型的な肺がんのCTを見たときの気持ちは・・・、私も同じことを経験しましたのでよくわかります。これまでのこと、今後のことが走馬灯のように目に浮かびます。

ただ、放射線科医はそのあとどうすればベストなのかよく知っている。前田先生の場合は生検なしで、たぶん術中迅速組織検査でがんの確定を、私はその週のうちにFDG-PET検査、MRCP,  Eでの穿刺を行い、黒白をはっきりさせました。私の場合は幸いなことに悪性細胞はでませんでした。信頼できる医者を選ぶことも各科の医師の診療内容をよく知っている放射線科医ならではかもしれません。

放射線診断医でさびしく思うのは、たとえ友人家族の病気を発見しても、治療技術がないことである。自分で自信をもって最高の治療を行うことができればなんと医者らしいかと思う。診断はできるが、治療ができないのは寂しい。ただ、自信をもって紹介できる医者、紹介できない医者を選ぶことができる。

 

 (その2)

doctors-doctor.hatenablog.com

 「ラジエーションハウス」について解説されています。

「普段は裏方で全く目立たない放射線科の仕事が知られるようになることを期待しています。」と放映に肯定的なご意見です。私も同感です。私が放射線科医になった当時、このような放射線医、技師が主人公になるようなドラマができるとは思いもよらなかったことです。ドラマの内容については、ドラマなので実際の診療現場とはかなり違いますが(放射線技師が診断をする、してもよいと一般の人にカン違いされるては困るのですが、主人公は医師の資格をもっている放射線技師だとういうことを理解してもらう必要があります)、高濃度乳腺の話やIVR(診断技術の治療的応用)などなかなか難しい話がでてきます。視聴率が伸びてほしいと思っています。